ABOUT:KUROSOME

黒染め加工

まず初めに、黒染め加工をしても錆は発生します。

黒染め加工は薬剤を用いて鉄の表面を化学的にアルカリ処理することによって一般的に、「黒サビ」と呼ばれる酸化被皮膜をつくるもので、この処理を施すことによって、鉄の表面が酸化して四酸化三鉄を形成する加工です。

この四酸化三鉄は油切れが起きると錆の進行が進みます。

そのため、防錆剤やオイルをつかって表面を保護する必要があります。

NAMELESS STANDは手に触れるものなので触っても嫌な感じがしない保護をすることが課題でした。

様々な方法を試しましたが、ユーザー様ができるメンテナンスも考慮してwoodfoodオイルでの保護が実用的な方法に落ち着きました。

オイルアップした後に蜜蝋を塗り込んでみましたが、正直なところ蜜蝋の有無で何か変わることはありませんでした。

錆びさせないように防錆材やクリア塗装もしましたが、艶が出過ぎて鉄の質感が損なわれたり時間経過で白くなったりと使い物になりませんでした。

素地も錆びるものとして販売してますし、

黒染めに錆がでてきたものも味があると考えています。

メンテナンスフリーであれば錆びるし、手をかけていただければれば錆の進行を遅らせられます。

夜露などで表面に水分が付着しても錆を進める原因になると考えられます。

また、木製製品に直においた場合は輪染みができる可能性もあるためコースター等の利用を推奨いたします。

そういった手間のかかる製品だと理解をいただけると幸いです。

研磨剤やヤスリ等で錆を落とそうとすると、皮膜も剥がれ素地が剥き出しになる可能性もあるのでお控えください。

実物と写真のギャップがある商品となりますので、ご理解・ご了承の上、ご購入をご検討ください。

赤錆が出ると写真のようになりますが、錆の出たかや錆びるまでの期間は使用環境、保管環境により異なるためご質問いただいても回答できかねます。